Waltz for Debby語り尽くされた感すらあるジャズの名盤中の名盤。
ジャズ初心者からベテランリスナーまで、多くの人の心を惹きつけて止まないピアノトリオの傑作だ。
ロマンティックで詩的といわれるエバンスらしい選曲、分り易くも奥の深い演奏、40年以上前のものとは思えない録音の音質、印象的で洒落たジャケットデザイン、名門「ビレッジ・バンガード」のざわついた雰囲気、ベーシスト・ラファロの録音の数日後事故死という物語性…
世の中にいい演奏、いいCDは沢山あるが、本当に名盤となる要素を兼ね備えたものはそう多くはない。
この"Walts for Debb"はその要素を全て兼ね備えた、エバンスの作品の中でも傑出した一枚といっていい。