Pages From an Imaginary Lifeアンディ ベイというボーカルをご存知でしょうか。ディスコグラフィをよくご覧になる方ならプレスティッジの"Andy Bey & The Bey Sisters "やブルーノートの4000番代後半のホレスシルヴァーの作品で名前をご記憶かもしれません。しかし、男性ボーカルがほとんど顧みられない日本では、まず無名に近いのが現状でしょう。
とても魅力的なミュージシャンですが、彼の一番の武器は声そのものにあります。黒々としたという形容を体現したかのような、深くて憂いを含み大地に根を下ろしたかのような声。
ホレスシルバーに帯同してアンディが来日した時でしたが、彼が歌いだしたとたん座っていたいすのせもたれに体が吹きとばされたように感じました。
表現が難しいのですが、声が口から発せられるのではなく、胸板からどーんと塊のように飛び出してくるといった感じなのです。しかもその声にはブルーズと土の香りがたちこめています。
http://nonsy.blog15.fc2.com/blog-entry-11.html